嚥下障害の手術的治療
エンゲショウガイノシュジュツテキチリョウ
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分野名
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解説
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【嚥下機能改善手術】
<目的>
・喉頭機能を温存し、嚥下機能を少しでも改善
・気管切開は同時に行わない
・手術前から訓練を行う
【輪状咽頭筋切断術】
<目的>
食道入口部の開大が目的
・食道入口部が全く開かない場合に有効
・術後は食道逆流が起きやすい為、誤嚥に注意し、食後2,3時間は座位を保持
【喉頭挙上術】
<目的>
・喉頭蓋による喉頭前庭の閉鎖を容易にする
・喉頭閉鎖の強化
・食道入口部の開大
<適用>
・喉頭挙上障害と舌根部の運動障害
【喉頭気管分離(気道食道分離)術】
<目的>
・声門下で喉頭を気管から分離する
・誤嚥を完全に消失
・発声機能が失われる
【声帯内注入 声帯内転術(内方移動)】
<目的>
・声門閉鎖が改善し誤嚥が減少し、発声が可能
<適用>
・反回神経麻痺などで声門が閉鎖できない患者
・麻痺側の声帯にテフロン・コラーゲンなどを注入する
・外科的に声帯を内転させる手術も行う
(甲状軟骨形成術など)
【唾液管の移行術 鼓室神経切断術】
<目的>
・唾液分泌が多い場合
【舌骨下筋群切断術】
<目的>
・喉頭挙上を容易にする
【咽頭弁形成術】
<目的>
・鼻咽腔閉鎖不全の改善
・食塊の鼻腔への逆流防止
【誤嚥防止術】
<目的>
・誤嚥の防止
・喉頭機能を犠牲にしてしまう
【声門閉鎖術】
<目的>
・気道に食物が入らないようにする
・声門と声門前庭を縫い合わせる。
【喉頭全摘出】
<目的>
・頸部より上方は摂食機能だけに限定する
・永久気管孔を形成し、喉頭を摘出
【喉頭気管分離術】
<目的>
・誤嚥を完全に消失
・声門下で喉頭を気管から分離する
・発声機能は失われる。
【咽頭縫縮】
<目的>
・誤嚥防止
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