顎関節疾患
ガクカンセツシッカン
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分野名
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解説
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【発育異常】
下顎頭欠如、下顎頭形成障害、重複下顎頭、Ehlers-Danlos症候群、Marfan症候群
【外傷】
捻挫、挫傷、打撲、亜脱臼、脱臼(前方脱臼、側方脱臼、後方脱臼)
【炎症】
急性外傷性顎関節炎、慢性外傷性顎関節炎、急性化膿性顎関節炎、リウマチ様顎関節炎
【退行性関節疾患、あるいは変形性関節症】
退行性病変として萎縮,変性,壊死がある。
【腫瘍および腫瘍類似疾患】
<エプーリス>
歯肉腫(歯根腫)といわれ、歯肉に生じる良性の有茎性の腫瘤、炎症性の組織増殖および良性の腫瘤を含めたものの総称で、きわめて頻度の高い疾患である。組織学的分類と臨床学的分類がある。
組織学的分類
・巨細胞エプーリス
・炎症性エプーリス
・腫瘍性エプーリス
<組織球症>
組織球が増殖する疾患。原因としてはウイルスあるいは細菌感染が原因とされている。分類として好酸球肉芽腫、Hand―Schuller―Christian病、Letterer―Siwe病がある。
【全身性疾患に関連した関節異常】
関節リウマチや全身性エリテマトーデス、ベーチェット病がある。
【顎関節強直症】
化膿性顎関節炎、顎関節損傷、下顎骨骨髄炎などに続発して、下顎頭、関節窩に骨性癒着、あるいは関節組織の瘢痕性癒着をきたし、開口不能になる状態で、咀嚼、談話障害を伴う。小児期に発症すれば下顎骨発育不全をきたし、鳥貌を伴う。治療法として関節授動術と術後の開口訓練を行う。
【顎関節症】
主症状として、顎運動時の顎関節部の違和感、疼痛、雑音や開口制限、顎運動異常がみられる。
<分類>
顎関節症 I 型(咀嚼筋障害)
顎関節症 II 型(関節包・靭帯障害)
顎関節症 III 型(関節円盤障害)
顎関節症 IV 型(変形性関節症)
顎関節症 V 型
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