補綴

【破損の原因について】

・床下粘膜に不適合
→変化の少ない口蓋中央部を支点に、他の部位に曲げ応力が義歯に作用し、破折の原因となる

・顎堤の吸収により
→咀嚼力は口蓋部を支点に曲げ応力として義歯に作用

・長期使用により
→臼歯部人工歯、特に機能咬頭が咬耗し、咬合力が上顎では顎堤頂よりも頬側に作用しはじめ破折の原因となる

・床の厚み
→これが原因の場合は、早期に破折

・リリ-フ不足
→口蓋隆起部のリリ-フ不足などがあると、そこが支点となり正中で割れる

・人工歯排列
→頬側よりであれば、てこの原理で通常の咬合力でも破折

・新製義歯に問題がある場合
→レジン床の厚み不足・レジン重合不良・人工歯の配列位置不良・咬合異常・口蓋部のリリ-フ不足

・長期の使用による変化が原因の場合
→顎堤吸収による粘膜面の不適合・レジン床の疲労・咬耗による咬合異常

・その他
→義歯の脱落


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