出血傾向
シュッケツケイコウ
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分野名
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解説
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【出血傾向の原因とその疾患】
(1)血小板の異常
・突発性血小板減少性紫斑病(ITP)・・・自己免疫疾患の1つ。治療はステロイドと脾臓摘出。
・血小板無力症・・・血小板数は正常であるが、その機能が失われる。
(2)凝固系異常
・血友病・・・血友病Aは第 VIII 因子が、血友病Bは第 IX 因子が欠如。どちらも伴性遺伝する。内因系の異常であるため、APPTが延長する。
(3)血小板および凝固系の異常
・von Willebland病・・・von Willebland因子(血小板粘着能、第 VIII 因子安定化に関与する)の欠如。血小板数は正常であるが、その機能が低下する。APPTは延長し、PTは正常。相対的に凝固時間は延長する。
・DIC・・・血小板数および血小板機能低下により出血時間は延長。また、APPTおよびPT延長のため、凝固時間も延長する。
(4)血管壁の異常
・Schonlein-Henoch紫斑病・・・アレルギー反応により血管壁が破壊される。
・Osler病・・・遺伝性出血性疾患。
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