侵害刺激
シンガイシゲキ
-
分野名
-
解説
-
【概要】
環境の恒常性を乱し、維持できなくなるくらいの大きさの刺激
個体の生命・生存に対する侵害刺激
炭酸ガスの蓄積、血糖の低下も侵害刺激となる
【侵害反応】
侵害刺激が加わる
→脊髄反射により刺激源から侵害部を遠ざけ、刺激の情報が中枢(視床)に送信
→脊髄神経から大脳皮質に伝達
→新皮質で状況判断
→末梢に指令を送信
【侵害反応とは?】
交感神経の緊張により、
心悸亢進、過呼吸、瞳孔散大、身震い、発汗・口渇などを示す(恐怖や憤怒の際に見られるもので、「逃げるか闘うか」反応という)。
副腎髄質からアドレナリンが分泌
アドレナリンは交感神経緊張時と同様の作用を示す他、膵臓からのグルカゴン分泌を促進し、インシュリン分泌を抑制する(逃避行動を開始する前から、体内ではそれに必要な態勢が整えられる)。
脳下垂体前葉からACTH、後葉からADHが分泌
ACTHは副腎皮質に作用し、コルチゾールとアルドステロンの分泌を促進。
逃避行動や闘争が始まると筋肉でブドウ糖が分解され、炭酸ガスが発生する。炭酸ガス蓄積は呼吸を促進するとともに視床下部に侵害刺激として作用して、反応を継続させる。
★★★ ぜひご活用ください! ★★★
OralStudio歯科辞書はリンクフリー。
ぜひ当辞書のリンクをご活用ください。
「出典:OralStudio歯科辞書」とご記載頂けますと幸いです。