唇顎口蓋裂
シンガクコウガイレツ
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分野名
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解説
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《原因》
・唇裂(胎生4 - 8週)・・・一次口蓋癒合不全
・口蓋裂(胎生8 - 12週)・・・二次口蓋癒合不全
《唇顎口蓋裂を伴う先天性疾患》
・ダウン症
・Pierre Robin症候群
・第一鰓弓症候群
《心臓奇形の合併症》
・心室中隔欠損症
・心房中隔欠損症
・動脈管介在症
・Fallot四徴症
・指踵の奇経も合併しやすい
《統計学的特徴》
・発生頻度は500人に1人.(0.2%)
・男性に多い。(口蓋裂は女性に多い)
・片側性に発生することが多い。(唇裂は左側に好発)
《問題点》
・哺乳障害(栄養障害)
・言語障害・・・開鼻声と構音障害(破裂音)
・審美障害
・聴覚障害
【治療】
出生直後~4ヶ月:
母親教室、Hotz床による術前治療
4ヶ月~1歳6ヶ月:
一次口唇裂手術←上唇と外鼻を作る
1歳6ヶ月:
口蓋形成術←話し始める前に閉鎖
1歳6ヶ月~4歳6ヶ月:
言語管理
4歳6ヶ月:
歯列矯正、口唇裂及び口蓋裂の二次手術(口蓋形成)
4歳6ヶ月~8歳:
顎裂部骨移植(歯槽形成)
口唇裂及び口蓋裂の二次手術(咬頭弁移植術)
14歳以降:
外鼻修正術
17歳以降:
顎矯正手術や咽頭弁移植術など
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