成長発育 【小児歯科】
セイチョウハツイク ショウニシカ
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分野名
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解説
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【定義】
成長、発達、成熟、発育をまとめていう
・成長:一般に量的な変化(身長、体重、大きさなど数値で測定できるもの)
・発達:成長に伴う機能の複雑性の獲得過程(精神の発達、機能の発達)
・成熟:量的な成長と機能的な発達をつなぐ形態的な変化の過程(性成熟、骨成熟)
・発育:成長と発達は相互に関連して成人へと伸展していく過程
【骨年齢(生理学的年齢)】
拇指尺側種子骨骨化開始、および豆状骨骨核、有鉤骨鉤の出現から1年後に思春期成長のピークが来る。
【頭蓋骨の成長様式】
(1)頭蓋冠
・縫合性および骨膜性の成長
・臓器発育曲線は神経型
(2)頭蓋底
・軟骨性の成長
・臓器発育曲線は神経型
(3)顔面頭蓋(鼻上顎複合体)
・縫合性および骨膜性の成長。(鼻中隔は軟骨性成長)
・臓器発育曲線は神経型に近い曲線
(4)下顎骨
・軟骨性および骨膜性の成長
・臓器発育曲線は一般型に近い曲線
【顔面頭蓋の縫合性成長】
(1)前下方への成長・・・前頭上顎縫合、頬骨上顎縫合、頬骨側頭縫合、翼突口蓋縫合
(2)側方への成長・・・正中口蓋縫合
(3)前方への成長・・・口蓋上顎縫合
【分類】
・出生前期
・新生児期
・乳児期
・幼児期
・学童期
・青少年期(思春期)
【特徴】
(1)秩序正しく、一定の順序で進む
(2)連続的であるが、一定の速度で進行するものではない
(3)重要な臨界期が存在し、この時期になんらかの影響を受けると、重大な欠陥や機能障害が残る
(4)基本的な方向がある
・頭尾方向
・近遠心方向
・粗大特異方向
・変異の増大方向
【表現】
(1)長育:身長など
(2)幅育
(3)周育:頭囲、胸囲など
(4)量育:体重など
(5)その他:体表面積など
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