伝達麻酔 上顎神経
デンタツマスイ ジョウガクシンケイ
-
分野名
-
解説
-
●眼窩下孔伝達麻酔
【特徴】
眼窩下孔に麻酔することによって麻酔薬が眼窩下管の中に浸透し、前上歯槽枝が麻酔される
《奏功範囲》
上顎前歯と同部の歯肉・骨膜・歯槽突起
但し、小臼歯は必ずしも麻酔されず、中切歯も時に不完全なことがある(反対側からの吻合枝があるため)
同時に、眼窩下神経の支配領域である上唇の皮膚と粘膜、外鼻の中部と下部、鼻孔部、下眼瞼、鼻粘膜の一部なども麻酔される。
●上顎結節伝達麻酔
【特徴】
後上顎歯槽枝が麻酔される
《奏功範囲》
上顎臼歯部。但し、第1大臼歯は中上歯槽枝の支配を受けていることがあるので、効果が確実ではない。
また、上顎臼歯部の頬側粘膜は、小口蓋神経によって支配されることもあるので、麻酔されないこともある
●大口蓋孔伝達麻酔
【特徴】
大口蓋神経と小口蓋神経が麻酔される
《奏功範囲》
大口蓋孔から出る大口蓋神経、小口蓋孔から出る小口蓋神経が分布する領域で、硬口蓋・舌扁桃・軟口蓋・口蓋帆下部
●切歯孔伝達麻酔
【特徴】
鼻口蓋神経が麻酔される
《奏功範囲》
鼻口蓋神経が分布する領域で、切歯管から前方の口蓋前部
★★★ ぜひご活用ください! ★★★
OralStudio歯科辞書はリンクフリー。
ぜひ当辞書のリンクをご活用ください。
「出典:OralStudio歯科辞書」とご記載頂けますと幸いです。