白斑
ハクハン
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分野名
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解説
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【概要】
エナメル質はおもにハイドロキシアパタイトの結晶からなり、健全な状態では透明感のある色調
→齲蝕によって脱灰を受け、カルシウムやリン酸が溶出すると表面の光の屈折率が変化して臨床的に白斑となる
【治療】
こうした実質欠損のない初期段階の齲蝕は、十分な清掃やフッ化物の作用によって再石灰化が可能とされている
【参考:ハイドロキシアパタイト】
【概要】
骨と歯の主成分であるリン酸カルシウムの一種
基本構造は六方晶系のアパタイト結晶構造をとる
【分子式】
Ca10(PO4)6(OH)2
【特徴】
・分子式はCa10(PO4)6(OH)2であるが、生体によってつくられるハイドロキシアパタイトには多くの元素が含まれ、また格子欠陥も存在する
・フッ化物の塗布などによって、分子式中のOH(水酸基)はフッ素と置換してさまざまな比率でフッ素を含むハイドロキシーフルオロアパタイトになる
・歯のエナメル質の97%、骨では65%を占める
・生体組織になじみやすい
・吸着性があり
・毒性がない
・人工的に合成したハイドロキシアパタイトは焼成温度により非吸収性または吸収性材料となる
・骨代用物質として2~3壁性骨欠損へ充填し、歯周組織再生手術の骨移植材として用いられる
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