メトヘモグロビン血症
メトヘモグロビンケッショウ
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分野名
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解説
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【原因】
・特にアミド型局麻薬であるプロピトカイン(=プリロカイン)(商品名:シタネスト)の大量投与で形成しやすい
・プロピトカインの代謝産物のひとつであるオルトトリジンが、ヘモグロビンをメトヘモグロビンに変換させるが、メトヘモグロビンには酸素運搬能がないため、酸素運搬を低下させ酸素欠乏症を呈する。
・一般歯科治療においては殆どみられない。
・リドカイン、クロロプロカイン、ベンゾカイン、ホスタカインなどによるメトヘモグロビン血症の報告がある。
【症状】
・メトヘモグロビン濃度は1時間ぐらいから上昇をはじめ、2 - 3時間で最高値に達する。
・通常はチアノーゼを伴わない。
・メトヘモグロビン量が総ヘモグロビン量の30%を越えると低酸素症状が出現する。
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