リンガルアーチ
リンガルアーチ
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分野名
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解説
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【概要】
・舌側弧線装置ともいう
・主線は0.9mm、補助弾線は0.5mm
・補助弾線による弱く持続的な矯正力により、舌側転位している側切歯を唇側に傾斜移動する事ができる
・上顎左右第一大臼歯を固定源にする
・デザインや付加物をつけることができ、優れた拡張性がある装置
・外見的にあまり目立たず、患者に不快感を与えない
・口腔清掃も容易
■適応症
(1) 不正な位置にある個々の歯の位置の改善を目的に、補助弾線で1 - 2歯の唇側・頬側移動、近遠心移動を行う。
(2) 軽度な歯性の前歯部反対咬合(補助弾線を使用)。
(3) 保隙装置として、後継永久歯のためのスペースの確保、特にリーウェイスペースの確保によい。
(4) 保定装置として用いる。
(5) 顎間固定における固定源として用いる。
(6) 加強固定として、マルチブラケット装置や顎間固定装置と併用し、第一大臼歯の近心移動を防止する。
(7) 萌出中の歯の咬合誘導(補助断線を用いる)。
(8) Nanceのホールディングアーチとして、上顎のリーウェイスペースの確保に、上顎前方牽引装置使用時などに用いる。
(9) 緩徐拡大装置として、Coffinの拡大装置やクワドヘリック装置として狭窄した歯列に用いる。
(10) オクルーザルガイドプレーンとして、下顎遠心咬合の治療に用いる。
(11) 舌癖除去装置として、開咬の治療に応用。
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