光電効果
コウデンコウカ
-
分野名
-
解説
-
【概要】
X線を診断に用いる光子と物質の相互作用の一つ
入射光子が原子内殻の軌道電子と衝突
→ エネルギーを軌道電子に与えた後消滅
→ 軌道電子を原子から分離
→ 光電子として放出
残りのエネルギーは、空位になった軌道に外側の軌道電子が遷移
→発生する特性X線に付与されるか、または外側の殻からオージェ電子として軌道電子を放出
放出された電子、オージェ電子、および特性X線は、近傍で吸収される
光電効果が起こる確率は、原子番号の3乗 - 4乗に比例
診断用X線などの遮蔽に鉛などの原子番号の大きな物質を用いるのは、この性質を利用している
≪参考:オージェ電子≫
高いエネルギーによって内殻電子が励起された原子から放出される、特定のエネルギーを持った電子のこと
オージェ電子には原子核からのクーロン力が働くため、ふつう特性X線よりも低いエネルギーをもつ
★★★ ぜひご活用ください! ★★★
OralStudio歯科辞書はリンクフリー。
ぜひ当辞書のリンクをご活用ください。
「出典:OralStudio歯科辞書」とご記載頂けますと幸いです。