唾液腺
ダエキセン
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分野名
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解説
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【発生】
<小唾液腺>
胎生12週頃
<大唾液腺>
耳下腺→顎下腺→舌下腺の順に発生
(胎生4週 - 8週頃)
【構造】
<小唾液腺>
口唇腺・頬腺・口蓋腺・舌腺・臼歯腺
<大唾液腺>
(1)耳下腺
稀に唾石ができる場合がある
漿液性の唾液分泌
(2)顎下腺
唾石ができやすい
混合性の唾液分泌だが、主に漿液性
(3)舌下腺
もっとも小さい
粘液性の唾液分泌
【機能】
<咀嚼>
(1)潤滑作用
口腔粘膜の保護、咀嚼や嚥下の補助
(2)洗浄作用
食物残渣を洗い流す
(3)消化作用
消化酵素(アミラーゼ)でデンプンを分解する
(4)再石灰化作用
歯の萌出後の再石灰化に作用する
(5)味覚誘導
味物質を味蕾に運ぶ
(6)pH緩衝作用
急激なpHの変化を防ぐ
(7)抗菌作用
IgAや酵素の働きにより病原微生物に抵抗
(8)体液平衡調節作用
脱水状態では唾液分泌が減少し口腔乾燥をもたらす。身体がそれを感知し尿の生成を抑制し、飲水の促進を施す
・1日の唾液量は1.0 - 1.5リットルであり、主に大唾液腺から分泌される
・唾液の大部分は水分で、残りの主成分は抗菌物質(リゾチーム、ラクトフェリン)や消化酵素(唾液アミラーゼ)、粘液(ムチン)である
・唾液分泌量が低下(口腔内乾燥)すると、口腔内の疼痛や口腔感染症に羅患しやすくなる。う蝕の原因にもなる
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