学習障害
ガクシュウショウガイ
-
分野名
-
解説
-
【定義(文部科学省)】
・全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と活用に著しい困難を示す。(広義)
・学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢期を過ぎるまでに明らかにならないこともある。
行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現れることもある。
【医学的診断基準】
読字障害、書字表出障害、算数障害、特定不能の学習障害を示す。(狭義)
【原因】
・中枢神経系に何らかの機能障害がある。
・視覚・聴覚・知的・情緒障害、環境的要因が直接の原因とはならないが、間接的に生じる可能性はある。
【出現頻度】
女児よりも男児に多い。
【発達期の状態像】
<幼児期>
・言語発達の遅れ(初語、単語の増大文への移行、などの遅れ)
・感覚面(視覚、聴覚、触覚など)の偏り(過敏、鈍感さなど)
・運動発達の遅れ、手先の不器用さ
・落ち着きのなさ(多動)
・一緒に遊べないなど
<児童期>
・言語発達の遅れ(語彙の少なさ、文法的な習得困難、語義・語用の誤りなど)
・言語的指示理解の悪さ
・言語的表出の弱さ(まとまりのなさやパターン化)
・教科面でのさまざまな学習困難
・学習態度の悪さ(離席、落ち着きのなさ、多弁など)
・ゲームやスポーツなどへの参加困難
・集団場面でのケンカやトラブルなど
青年期 ・集団や社会で期待されるコミュニケーション能力の不全
・学習能力の部分的不全(受験や単位取得の失敗など)
・感情の理解や自己制御不足からくる対人関係の成立のしにくさ
・状況認知の悪さや柔軟な課題解決能力の低さからくる仲間関係や職場でのトラブルなど
【分類】
・言語性LD
・非言語性LD(NLD)
視空間認知・協調運動の障害
位置、方向、時間の障害
人間関係のつまづき
社会的行動に不適応を示す
★★★ ぜひご活用ください! ★★★
OralStudio歯科辞書はリンクフリー。
ぜひ当辞書のリンクをご活用ください。
「出典:OralStudio歯科辞書」とご記載頂けますと幸いです。