口腔底蜂窩織炎
コウクウテイホウカシキエン
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分野名
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解説
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【概要】
ルードヴィヒ・アンギナとよばれる
→蜂窩織炎
≪特徴≫
・舌下隙、オトガイ隙&顎下隙に炎症が波及した状態
・口底の軟組織に広がる炎症なので、歯槽骨神経(下顎骨内)を麻痺させない
→嚥下障害、強度の開口障害&口底の腫脹(挙上により二重舌)
≪対処≫
嚥下障害・開口障害、発熱により極度の脱水症状と代謝性アシド-シスを起こすので抗菌薬の血中濃度を高くし輸液を行なう
≪症状≫
・急性化膿性口腔底炎で、病勢の進行が速く、びまん性に周囲に拡大する傾向が強い
・高熱を発し、患部はびまん性に腫脹し、発赤、熱感、圧痛をともなって急速に進行拡大する
・さらに悪化すると、血栓性静脈炎や敗血症を起こすこともある
・口底から頚部にかけての筋群の間は疎性結合組織であり、組織隙(舌下隙、顎下隙、オトガイ下隙)となっているので、化膿性炎が生じるとこの組織隙を急速に炎症が拡大する傾向がある
・また、びまん性に拡大するために、切開排膿の効果もうすい
・舌下隙の炎症が主体の場合は舌が挙上され、二重舌を呈する
≪注意≫
炎症が顎下隙よりさらに後下方の咽頭部にも波及し、浮腫をきたすと呼吸困難を生じることもある→ルードヴィヒ・アンギナ→気道の確保
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