化学重合型コンポジットレジン
カガクジュウゴウガタコンポジットレジン
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分野名
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解説
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【概要】
重合開始剤と重合促進剤の常温重合によって硬化するコンポジットレジン
【詳細】
重合開始剤として過酸化ベンゾイル(BPO)、重合促進剤として第 III 級アミンのジメチルパラトイルイジン(DMPT)あるいはジハイドロオキシエチルパラトイルイジンなどを用いた、BPO-アミン起媒方式が多い。
まずBPOが III 級アミンにより分解されてフリーラジカル(1次ラジカル)を生成する。
これがBis-GMAなどのマトリックスレジンモノマーを活性化し、活性化されたレジンモノマーが次々に新しいモノマーを付加して網目状に連結(高分子化)硬化していく。
製品形式としては、通常ユニバーサルペーストとキャタリストペーストの2ペーストタイプとして提供されている。一方に重合開始剤、他方に重合促進剤が入っており、両者を練和することにより重合が開始される。
■化学重合型コンポジットレジンの特徴
(1)深い窩洞やアンダーカット内でも均一に重合する。
(2) 光照射器のような特殊な器械を必要としない。
(3)起媒剤の影響で変色を生じやすい。
(4) 光重合型と比べて物性に劣る。
(5) 練和することにより気泡が混入し、気泡の周りのレジンの重合阻害を起こす。
(6) 填塞、付形などの操作時間が制限される。
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