活性酸素の産生と殺菌
カッセイサンソノサンセイトサッキン
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分野名
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解説
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【概要】
好中球が貪食を開始
→ 好中球の酸素消費(呼吸)が急激に増加
→ この現象を呼吸の爆発respiratory burstとよぶ
消費された酸素のほとんどはスーパーオキシド(O2-)になる
→ スーパーオキシドは好中球の細胞質に存在する不均化酵素スーパーオキシドジスムターゼにより不均化
→ 過酸化水素(H2O2)が生成
→ さらに、ヒドロキシルラジカル(HO・)や一重項酸素なども産生
← 以上の酸素代謝を総称して活性酸素および、好中球の殺菌機構において中心的な役割を果たしている
≪参考:スーパーオキシド産生酵素≫
スーパーオキシド産生酵素は細胞膜および細胞質に局在する複数の構成要素から形成
貪食作用より好中球が活性化されると、その構成要素も活性化される
≪参考:殺菌≫
食作用に伴い産生された過酸化水素は、ハロゲンイオン(Cl-、I-)および一時顆粒に含まれるミエロペルオキシダーゼと共同して菌体成分をハロゲン化したり、または次亜塩素酸などの強い殺菌物質を生成することにより強い殺菌能を発揮する。
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