化膿性炎
カノウセイエン
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分野名
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解説
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【概要】
・急性炎症の炎症形態の一つ
・漿液化膿性炎よりも好中球が特に多いもの
【詳細】
多数の好中球が血管から遊走して浸出液に混ざったものを漿液化膿性炎という
大部分はブドウ球菌、連鎖球菌などの細菌(化膿菌)感染によって起こる
化膿性炎によって出る、膿性浸出物は膿(pus)といい、好中球が脂肪変性を起こすために、黄白色、黄緑不透明の濃厚な液体
膿を放置しておくと細胞成分は沈降して上部に透明な層を残す。この上清を膿清(pus serum)という
沈降した下層の混濁液中には膿の主要成分である膿球(pus corpuscle)が多数含まれている。膿球は主に変性した好中球からなる
化膿性炎は病理組織学的に3つ型に分類
1.膿性カタル
2.蜂窩織炎
3.膿瘍
【参考:膿性カタル】
・好中球を含む膿が粘膜表面から外部に流出する形態を示す炎症
【参考:蜂窩織炎】
・膿瘍が限局しないで、組織間隙にびまん性に拡がったもの
【参考:膿瘍】
・臓器組織の内部に起こる限局性の化膿性炎
・炎症局所の組織が、崩壊した好中球から遊離される各種分解酵素の作用で融解し、膿をためた病巣
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