血液量
ケツエキリョウ
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分野名
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解説
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【概要】
循環血液量は希釈法によって測定できる
【詳細】
血管外に脱失しないような物質を一定量静脈内に注入し、これが全血液中に均一に分布したときの血液濃度を測定して、その希釈度から血液量を算出
(血液量)=(注入量)/(濃度)
実際には血漿量または赤血球量を測定し、これから血液量を計算
【測定法】
■血漿量測定
(1)色素は血漿アルブミンと結合し血管外にはほとんど濾出しない
→ 簡便法では色素注入後10分で採血し血漿中の色素濃度を定量
← 実際は色素が徐々に消失
→ 30分ごとに採血して血漿中濃度を測り、血漿からの消失曲線を描き推定
(2)放射性同位元素(131I)をヒト血漿アルブミンに結合させ、これを用いて測定する方法もある
■赤血球量測定:
採血して得た赤血球に54Crを結合させ、これを再注入し、一定時間後の51Cr赤血球の濃度を測定(赤血球の寿命測定に用いられる方法)
■血液量の算出
(1)(血液量)=(血漿量)+(赤血球量)であるが、両者を同時に測定する必要はない。体ヘマトクリットと組み合わせて次の計算を行う
(2)(血液量)=(血漿量)×100/(100-(体ヘマトクリット))
(3)(血液量)=(赤血球量)×100/(体ヘマトクリット)
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