血漿タンパク
ケッショウタンパク
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分野名
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解説
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【概要】
血漿中に含まれているタンパクのこと
【詳細】
■血漿タンパクの機能は次のとおり
(1)膠質浸透圧(アルブミンの寄与が70%)
(2)粘性(線維素原、γグロブリンの寄与が大)
(3)pH緩衝(血液緩衝価の12%がアルブミン、4%がグロブリン)
(4)物質の運搬
(5)血液凝固と繊維素溶解
(6)免疫(免疫グロブリン、補体など)
(7)脂質代謝への関与(リポタンパク)
(8)栄養源(アミノ酸、窒素プール)
(9)作用物質の前駆体
(10)酵素の阻害(特に血中水解酵素の阻害タンパク)
■血漿タンパクの異常
(1)量の異常
・低タンパク血症(6g/dl以下):アルブミン量の低下によって起こることが多い。
・高タンパク血症(9g/dl異常):γグロブリン量の増加によって起こることが多い。
(2)タンパク質分画比の異常
アルブミン/グロブリン比(A/G比):正常値1.0 - 1.5、平均1.25が指標
慢性感染症のγグロブリン増加、肝疾患のアルブミン減少などでA/G比は低下する。また急性炎症では主にα2グロブリンに属する種々のタンパクが増加する(急性相タンパク)。
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