骨の石灰化機序
コツノセッカイカキジョ
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分野名
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解説
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【概要】
骨の石灰化機序は大きく分けて3つの段階に分けられる
・基質小胞内での結晶核形成
・石灰化球の形成
・コラーゲン性石灰化
【機序】
(1) 結晶核形成:
基質小胞内で、ハイドロキシアパタイトの結晶核を形成
(2) 石灰化球の形成:
結晶核の形成により、結晶は小胞の膜を突き破り、それとともに内容物が放出される
結晶核はさらに成長し石灰化球となる
(3) コラーゲン性石灰化:
あらかじめ石灰化が起こる部位には類骨が形成されている
類骨には多量の I 型コラゲン線維が存在
骨芽細胞から分泌されたばかりの細線維には、ギャップあるいはホールと呼ばれる隙間があるが、これらには小型のプロテオグリカンがはまり込んでいる
石灰化開始時にプロテオグリカンが酵素により除去
→ 石灰化小球に由来するアパタイト結晶がそこに侵入
→ 結晶の成長とともにコラゲン線維を石灰化する
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