細胞膜
サイボウマク
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分野名
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解説
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【概要】
形質膜(plasma membrane,Plasmamembran)ともいう
三層構造(電顕的に)
→ 厚さ約75Å、内外の暗い2層(20Å)・それらに挟まれた明るい層(35Å)
→ この三層構造はほとんどすべての細胞内小器官の膜にも認められる
→ 膜の基本構造(単位膜と呼ばれる)
【主な成分】
・脂質(リン脂質2重層を成す)
・タンパク質(膜の裏打ちをする役目の表在性タンパクと、膜の中に組み込まれている内在性タンパクがある)
【機能】
・細胞構造の維持
・外界との境界形成
・細胞骨格をつなぎとめる
・細胞自体を細胞外基質につなぎとめる
・分子の輸送
・分子間のシグナル伝達の受容体となる
・酵素活性をもつ
(内在性蛋白の役割がほとんど)
【参考・表在性蛋白、内在性蛋白、流動モザイク説、リン脂質2重層】
【糖衣】
糖が蛋白質や脂質と結合し、膜の外表面に糖衣として突出している。働きとしては、
・細胞同士の相互認識と結合に関わり
・刺激の受容体になる
・表面抗原になる、などがある。
大分野:基礎
小分野:組織
用語:膜表在性蛋白
読み方:ヒョウザイセイタンパク
英語:peripheral membrane protein
脂質の2分子の層を貫通しない蛋白である。細胞の外側に位置するものと、細胞質のがわに位置するものとがある。
細胞膜においては、この蛋白は、リン脂質から外れ難い内在性蛋白とは違い、膜からずれて細胞質側に横たわっている。
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