シュワン細胞
シュワンサイボウ
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分野名
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解説
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【概要】
・各髄鞘節に一つずつ配置され、ランヴィエの絞輪のところで終っている細胞。この細胞が鎖となると、シュワン鞘と呼ばれる。
【構造】
外形は扁平。核が一つの細胞に一つ存在する。核が髄鞘節のほぼ中央に盛り上がりを作っている。
細胞質は明るく、電子顕微鏡では小さいゴルジ装置や少数のミトコンドリアが見られるが、そのほかの構造物には乏しい。
【役割】
末梢神経においてこの細胞の細胞膜が軸索の周囲を何重にも取り巻くことによって髄鞘を作っている。この場合、有髄神経線維(有髄神経)といわれる。
この細胞はまた、神経線維の保護や栄養にあずかるものと考えられている。
末梢神経線維を切断した場合には、シュワン細胞が増殖して断端をつなぎ、神経線維が再生して伸びていくのを誘導する。
無髄神経においてはひとつのシュワン細胞が数本の神経線維を一本ずつ別々に細胞質内に取り囲んでいることが多い。
≪参考:シュワン鞘≫
神経鞘ともいわれる。末梢の無髄神経では神経線維の周囲を直接包んでいる。
有髄神経において、髄鞘の核周囲の細胞質の部分を指す。一見、均質無構造のさやである。
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