喫煙と歯周病
キツエントシシュウビョウ
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分野名
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解説
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【概要】
喫煙による薬理作用は、主にニコチンと一酸化炭素のほか、タール中の諸成分の影響も含まれる。
喫煙よる有害物質により、歯周組織には以下の変化が起こる。
・歯肉毛細血管の収縮
・組織血液量の減少
・酸素飽和度の低下
これらにより、
歯周ポケット内では歯周病原細菌の定着・増殖が進行、また喫煙の有害物質の影響で線維芽細胞の機能異常を来し、コラーゲン代謝の異常による歯肉の線維性肥厚が生じる。
→ 歯周組織破壊が進行
→ 高度な骨吸収
喫煙者の歯周組織は、末梢の組織血液量が少ないため、深いポケットが形成されていても歯肉の発赤・腫脹が減弱し、プロービング時の出血(BOP)も減少傾向にある。
このため歯周組織の炎症がマスキングされる傾向がある。
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