大阪大学大学院 歯学研究科
顎口腔機能治療学教室
当教室の特色
顎口腔機能治療学教室のミッションは「口腔機能の回復」です.
歯科という領域にこだわりつつも囚われることなく嚥下障害,構音障害,睡眠時無呼吸症,ドライマウス,栄養障害の回復を目的とした世界最高の医療・世界最先端の研究を行っています.臨床・教育では,①治る疾患を治す「技」,②治らない疾患を受け止める「心」,③その両者を見極める「目」.これら「技,心,目」を持った歯科医師の養成を目指しています.
教室基本情報
研究キーワード
嚥下障害 構音障害 睡眠時無呼吸症 ドライマウス 再生医療
言語
主に日本語
年間論文数
6~10/年
取得可能な専門医
-
日本老年歯科医学会専門医
摂食機能療法専門歯科医師
日本口腔科学会認定医
日本抗加齢医学会専門医
口蓋裂学会認定師
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本睡眠歯科医学会認定医
スタッフ
教授×1人、准教授×1人、助教×1人、医員×6人
大学院生×4人ホームページ
facebook
教室風景
詳細情報
教室が重要視しているポイント
臨床、研究、教育、論文・学会発表、GPとの連携、医科歯科連携に力を入れています。歯科医療ではなく,医療全般を考えたときに歯科医師に最も必要とされるのが顎口腔機能治療学教室の分野です.その自覚を持ちつつ臨床・研究・教育(卒後を含む)を行っています.
海外留学について
大学院生でも望めば支援します。
教授は,米国NIHの特任教授もしていたため、海外とのつながりはあります.そのため,大学院を修了して米国やカナダの大学に留学した教室員もいます.来年から教室OGが米国NIHに留学することが内定し,できる限り支援しています.
診療について学べること
・求めれば当分野の最新治療を学べます。
・当分野の基本的治療手技が学べます。
・充実した指導の下で臨床が学べます。
・最新の治療機器・材料に触れられます。
・学内・教室内の勉強会が充実しています。
・当分野の認定医を取得できます。
・GPと連携した診療が学べます。
・症例検討会が充実しています。
・学外のDr.による研修が充実しています。
嚥下障害,構音障害,睡眠時無呼吸症,ドライマウスについては,日本を代表する臨床指導医から最新・最高の臨床が直接学べます.
症例検討会は毎週開催しています.医学的な知識を習得するための「内科勉強会」も毎週開催しており,勉強会に参加することで医師国家試験に合格するレベルの医学知識が身に付きます.外部から医師を招いての勉強会も不定期で行っています.
一般大学院生の平均的な学内診療日数
研究内容等により異なります。
臨床研究を行う大学院生は,臨床的な感覚を養うために基本的には外勤日以外は診療を行ってもらいます.研究発表会の前などは診療日を減らすこともあります.基礎研究を行う大学院生は,週1~2日の研究日を設けることがありますが,診療日をゼロにすることはありません.ただし「基礎研究のみを行っていきたい」という希望がある大学院生においては,毎日を研究日とし診療日なしとすることもあります.
一般大学院生の平均的な平日外勤日数
外勤は平日1日です。
「顎口腔機能治療学教室に入ると一般歯科治療ができなくなりそう…」という声を聞きますが,そんなことはありません! 連携している歯科クリニックにて(週に1回ですが),歯科治療の知識と技術を徹底的に叩き込んでもらいます.大学院修了時には,他教室と比べても見劣りしない歯科治療のスキルが身に付きます.
社会人大学院生の一般的な通学日数
人により異なります。
大学にくることができる場合は週1日程度の通学日を設けますが,事情により通学が困難な場合にはアウトリーチによるデータ採取・オンライン指導をメインとして,dutyである授業があるときのみの通学とします.
研究における基礎教室、臨床における外部機関への出向
研究内容にって基礎講座への出向もあります。
全員の希望をかなえることはできませんが,基礎教室での研究が望まれると判断された場合には出向を考慮します.過去に基礎教室へ出向した大学院生もいます.
大学院を目指す方へのメッセージ
一度,ぜひ見学に来てみてください.心から臨床・研究を楽しんでいる先輩歯科医師たちに会えると思います.
医師や看護師,セラピスト,栄養士だけでなく,いろいろ多職種との連携がしてみたい!という歯科医師にとっては,非常に魅力的な分野です.歯科医療だけでなく,医療のど真ん中で勝負できる歯科医師になりたいのであれば,臆せず顎口腔機能治療学教室の門を叩いてください.お待ちしています!