悪性高熱
アクセイコウネツ
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分野名
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解説
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【概要】
・全身麻酔時、突然体温の上昇が認められる
・40度以上の発熱
・はっきりとした原因は不明
・遺伝的要素が関係(常染色体優性遺伝の疾患である)
・劇症型の場合、播種性血管内凝固症候群や腎不全を合併
→ 致死的な転帰も多い
・骨格筋の筋小胞体からのCa遊離チャネルの異常が基礎にあると考えられている
・吸入揮発性麻酔薬であるハロタンやイソフルランと脱分極性筋弛緩薬である塩化スキサメトニウム(SCC)の併用による発症頻度が高い
・ただし、ほかの揮発性麻酔薬でも発症する可能性あり
(発症頻度としては数万例に一例程度)
【症状】
・初発症状として呼気終末二酸化炭素分圧(EtCO2)や動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)の急激な上昇
・体温上昇や筋硬直
・頻脈、不整脈等の症状が見られる
【対処】
早期発見・早期治療が肝要
体温上昇を抑制することが最も重要
→ 筋弛緩薬(ダントロレンナトリウム水和物)を投与することで、筋小体からのCaイオンの遊離を抑制し筋弛緩する。
← 悪性高熱に起因した体温上昇や筋硬直に有効。
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