嘔吐
オウト
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分野名
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解説
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【概要】
胃の内容物を口腔より外に吐き出す反射性運動
【詳細】
嘔吐の開始:
誘因が延髄の嘔吐中枢を興奮させることで嘔吐が誘発
深呼吸にはじまり、声門が閉じて誤嚥を防止
→嘔吐に先立ち、食欲不振や悪心など特有な不快感
→嘔吐が誘発
大量の水分の多い唾液の分泌(顔面、舌咽、交感神経支配)が起こり、食道および胃(迷走、内臓神経支配)が弛緩して噴門が開く
→嘔吐の初期には、空嘔吐とよばれる嘔吐運動のみが嘔吐に先だって起こる
→嘔吐中は呼吸が抑制
→嘔吐の経過中は、喉頭口が閉鎖
→横隔膜、腹筋が収縮し、腹腔内圧を著しく高め、胃が圧迫されて内圧が上昇
→胃内容物を口腔から吐出
■嘔吐運動
嘔吐中枢(延髄)
↓
噴門の弛緩
胃内圧の上昇
胃前庭部の急激な収縮
↓「胃内容物の食道への逆流」
胸腔内圧の上昇
横隔膜の収縮
↓「内容物の口腔への進入」
軟口蓋による鼻腔閉鎖
喉頭蓋による気道閉鎖
↓
食物の吐出
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