多形性腺腫
タケイセイセンシュ
-
分野名
-
解説
-
【特徴と症状】
・唾液腺腫瘍全体の60-65%
・最も多い唾液腺腫瘍
・良性腫瘍
・境界明瞭で緩慢な無痛性発育
・弾性硬または硬
・再発しやすい
・ときに巨大化、悪性化
【好発部位】
・唾液腺腫瘍で最も多く(60-65%)、30歳以上女性好発。
・耳下腺や口蓋に好発。硬軟口蓋移行部に多い。
・口唇では上唇に多い
・耳下腺や口蓋(軟口蓋と硬口蓋の境界部)に好発
・小唾液腺では口蓋に多い
・口蓋部に生じる→境界明瞭な圧迫吸収像
・耳下腺に生じる→下顎枝後縁の変化
【X線】
・X線CTやMRIなどの画像写真では内部不均一な像が認められる
・耳下腺・口蓋腺造影→半月状の陰影欠損
【臨床所見】
・発育は緩慢で無痛性、再発しやすく、ときに悪性化
【病理所見】
・混合性膿瘍であり、上皮細胞の多彩な配列(腺管状、円柱状、充実性などの胞巣)がみられ、間質部に粘液腫様、軟骨様組織を含む。拡張した腔内に好酸性の分泌物。
【組織像】
腺管状あるいは充実性、腺房状胞巣を呈する上皮細胞と粘液腫様、軟骨腫様の間質が混在し、多彩である
【治療】
・被膜を残さずに腫瘍を完全に摘出
・耳下腺に発症した場合は顔面神経を温存
★★★ ぜひご活用ください! ★★★
OralStudio歯科辞書はリンクフリー。
ぜひ当辞書のリンクをご活用ください。
「出典:OralStudio歯科辞書」とご記載頂けますと幸いです。