乳糖(ラクトース)
ニュウトウ(ラクトース)
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分野名
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解説
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【概要】
二糖類の一種
甘味度は低い→ショ糖の20%以下
う蝕誘発性(±)
レンギョウの花粉中(微量)
哺乳動物の乳汁(人乳:6.7%、牛乳:4.5%)
授乳期の哺乳動物の重要な糖質源
成人の善玉腸内細菌→発育促進、悪玉腸内細菌→生育抑制
小腸粘膜上皮に存在するβラクターゼにより分解
通常の酵母では発酵されないが、適応酵母または乳酸菌によって発酵される(乳酸発酵)
・乳製品添加物、乳酸発酵品の原料
・乳糖はチーズ製造時に副産物として大量発生
【う蝕誘発性】
・乳糖⇒ブドウ糖(→発酵→酸産生の基質)+ガラクトース(→発酵→酸産生の基質)
・不溶性グルカンの基質とはならない→う蝕誘発性は低い
【構造式】
C12H22O11(分子量342.3)
ブドウ糖とガラクトースがβ1→4結合でつながったもの
【乳糖不耐症】
先天的にβラクターゼが欠如あるいは活性が低い
→乳糖(主に母乳や牛乳)の分解、摂取が障害
→(乳幼児の場合)著しい成長障害
→(成人の場合)高浸透圧のまま大腸に移行し、周囲組織から水分を引っ張る→下痢
【二糖類】
同じまたは異なった単糖が2個、グリコシド結合によって結ばれた糖
ショ糖(スクロース)、乳糖(ラクトース)、麦芽糖(マルトース)など
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