脳血管障害
ノウケッカンショウガイ
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分野名
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解説
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【定義】
脳卒中ともいわれる。
脳の血管の器質的あるいは機能的異常により神経症状をもたらす病態の総称である。
【分類】
大きく分けて
出血性病変と閉塞性病変の2種類に分類される。
・出血性病変:くも膜下出血や脳内出血など
・閉塞性病変:脳血栓や脳塞栓など
【閉塞性脳血管障害】
般に脳梗塞といわれ、脳血栓と脳塞栓とに大別。
脳血栓:
細い血管が閉塞。
通常死にいたることは少ないが、片麻痺や失語症などの症状を呈する。
脳塞栓:
太い血管が閉塞。
脳血栓より重篤な意識障害や生命の危機にさらされる。
脳梗塞のリスクファクターとして加齢、高血圧、心房細動など(再発防止の観点よりこれらの管理が重要)
【歯科における注意点】
1)治療:脳卒中治療後6ケ月が経過&血圧安定
モニター使用し、ストレス軽減処置を行いながら治療
2)抜歯:出血
ワーフアリン、アスピリン、 バナルジンなどの影響
INRが2.0以下、トロンボテスト値30-40%以上でコントロール、十分な局所止血
3)口腔ケアの必要性・肺炎予防
4)合併症、原因疾患への注意
てんかん、排尿障害、パーキンソン病、うつ病など
5)片麻痺、運動障害が主な症状で片側の上下肢の麻痺が見られることが多い
<参考:くも膜下出血>
【特徴】
多くは脳動脈瘤の破裂で発症するが、脳動脈瘤は破裂して初めてその存在に気づくこともあるためMRI検査を受け、破裂する前に脳動脈瘤を発見することが重要である。
【原因】
家族歴などの先天的な要素と、高血圧やストレスのような後天的な要素が絡み合って発症するといわれている。
→閉塞性脳血管障害のリスクファクター:
年齢、高血圧、心疾患、糖尿病、高コレステロール血症、たばこ、アルコールなど
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