狭心症
キョウシンショウ
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分野名
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解説
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【概要】
冠動脈の狭窄による一過性の可逆的な心筋虚血により、胸痛をきたす疾患
詳細な問診により、80%以上が診断可能
虚血により致死的不整脈を生じ突然死もある
→ 急性心筋梗塞に移行する可能性がある場合は、迅速な処置が必要
【分類】
(1) 発生機序による分類
・器質性狭心症:冠動脈硬化による狭窄により、発症する。
・冠攣縮性狭心症:冠動脈の攣縮により、内腔が狭小化して発症する。
(2) 発症様式による分類
・労作性狭心症:冠動脈の動脈硬化性狭窄により、労作時(運動や急いで動いたとき)に発症する。
・安静時狭心症:冠動脈の攣縮により内腔が狭小化して発症する。
(3) 経過による分類
・安定狭心症:発症の頻度、強さ、持続に変化しないもの。
・不安定狭心症:発症の頻度、強さ、持続が増加しているもの(発作が3週間以内にはじまり、最後が1週間以内)。
■病因
冠動脈の動脈硬化性狭窄や攣縮により、冠動脈血流量が減少
狭窄をおこしやすい因子を、冠動脈危険因子という
■症状
急激に起こる前胸部絞扼感(胸が締めつけられる)、胸部圧迫感
ときに放散痛として肩痛、関連痛として歯のうずくような痛み(浮くような感じ)を訴えることがある
通常、5ー20分で症状は消失
硝酸薬(ニトログリセリン:NTG)の舌下で軽快
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