光重合型コンポジットレジン
ヒカリジュウゴウガタコンポジットレジン
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分野名
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解説
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【概要】
可視光線を照射することにより重合するレジン
【詳細】
光増感剤として、カンファーキノン(473nm波長の光で励起)が含まれる
重合促進剤(還元剤)として III 級アミンであるジメチルアミノエチルメタクリレートが配合
カンファ―キノンが励起
→ ラジカル発生→ 重合開始
→ 還元剤であるジメチルアミノエチルメタクリレートが励起したカンファーキノンに作用
→ フリーラジカルを発生
→ 重合が促進
■長所
(1)ワンペーストタイプであるため練和時の気泡の混入が少ない。
(2)光照射するまで硬化しないので填塞操作に時間がかけられ、複雑な形態も付与することができる。
(2) 機械的強度が高い。
(3) 即日研磨が可能である。
(4) 修復後の変色が少ない。
(5) 積層填塞に有利である。
(6) 多数歯修復もほぼ同時に行える。
(7) 光照射すれば急速に重合硬化する。
(8) 多数の色調があり、歯の色調に合わせやすい。
(9) 材料の無駄がない。
■短所
(1)有効波長(450ー520nm)を出す光照射器が必要である。
(2)照射光の到達しない所では未重合となり使用できない。
(3)硬化深度に限界があり、深い窩洞の修復には積層填塞が必要である。
(4)天然光や無影燈下に長くおけば重合硬化するため、保存に遮光が必要である。
(5)光照射により重合硬化が開始されるため、窩底象牙質部にギャップを生じやすい。
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