間接作用
カンセツサヨウ
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分野名
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解説
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【概要】
抗コリンエステラーゼ薬がその例としてあげられる。
有機リン酸化合物に属する殺虫剤パラチオン(ホリドール、Folidol)はコリンエステラーゼを非可逆的に抑制することによって、間接的にアセチルコリンの作用を強める。
【詳細】
直接作用と間接作用は、薬理作用が発現する時間的順序によって一次的作用と二次的作用に分けるのとほとんど同義に用いられている。
薬物によっては、薬理作用が現れる時間経過によって一次的作用、二次的作用がかなりはっきりと認められる例もある。たとえば、心臓機能低下に適用する強心配糖体の強心作用は一時的作用であるが、その結果として循環状態が改善されて発現する利尿作用は二次的作用である。
≪参考:直接作用≫
例えば神経線維に直接的に働きかけ、神経線維における興奮の伝導を遮断するプロカインやリドカインの作用、d-ツボクラリンによる骨格筋弛緩作用がその例である。
≪参考:薬理作用≫
薬理作用はそれが及ぶ範囲、発現する時間的関係、その発現様式その他の要因によっていろいろな分類が行われている。
分類には、局所作用と全身作用(吸収作用)、主作用と副作用、直接作用と間接作用、選択的作用、中枢作用と末梢作用、一過性作用と持続性作用、急性作用と慢性作用、一般作用がある
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