臨床で使用する前に模型で使用してみたが充填後1週間経っても硬くならずグズグズな状態であった。
この製品はきちんと硬化するのであろうか？
それとも臨床においてはバイオアクティブガラスなのでバイオセラミクスと同様に根管の水分により硬化をするタイプなのであろうか。もしくは私の実験環境が悪かったのだろうか。
生体親和性に関しては他のユージノールとさして変わらないというデータもあるので宣伝よりかは少し割り引いて考える必要があるように思う。

追記1：メーカーに確認をしたところ硬化反応は水和反応ではなく鹸化反応という熱と温度で生じるものとのこと。根管充填後のシーラーの除去のしやすさは良いのできちんと硬化さえすれば根管充填には使用しても差し支えはないかなと思う。
しかしながら、より生体親和性が重要となる生活歯髄切断法や逆根管充填材としては現在のところは使用する予定はない。
追記2：この製品の良さといえば上記のような反応で硬化？するため、シーラーの除去がユージノール系に比較すると早く除去できる。生体親和性に関してはまだ何とも言えないが可もなく不可もないと言ったところだろう。本シーラーでシングルポイント法を行う勇気は持ち合わせていないので、CWCT法のシーラーとして使用することが多い。

投稿日　2024年06月06日 16:06