日本歯科保存学会 > う蝕治療ガイドライン第2版 > 2015
■ エッセンス
以下の所見が認められる場合。
複数該当すれば直ちに修復処置。
・う窩を認める
・自覚症状がある
・審美障害がある
・X線的に象牙質1/3以上の病変
・う蝕リスクが高い
■ 詳細
う蝕に対する切削介入は、う蝕が検出されただけで決まるものではなく、患者さんの希望やう蝕リスク、医師側の技能、考え方によってもかなり差があります。例えば、651名のスウェーデン歯科医師の調査ではう蝕活動性が低く、ケア状態が良い若者の隣接面う蝕では、エックス線所見で象牙質外側1/3~1/2までに病変が認められなければ90%の歯科医師は修復をしないと回答しています。
様々なエビデンスを精査したうえで、日本歯科保存学会は前述の通り基準を決めました。
記述研究(症例報告やケースシリーズ)科学的根拠があり、行うように勧められる。