日本歯科保存学会 > う蝕治療ガイドライン第2版 > 2015
■ エッセンス
必要ありません
■ 詳細
露髄していない深い窩洞を確実な接着によってCR修復した場合、裏層の有無は術後の歯髄症状の発現に影響を及ぼしません。よって、深在性う蝕に対するCR修復に裏層は不要です。
過去において、レジン系材料の化学的毒性や細胞毒性、またリン酸処理による為害性が指摘され、窩洞の裏層が推奨された時期もありましたが、現在は技術革新による接着性や辺縁封鎖性の向上により、深い窩洞でも裏層は必要ないと考えられます。
1つ以上のランダム化比較試験による、Ⅲ:非ランダム化比較試験による科学的根拠があり、行うように勧められる。