日本老年歯科医学会 > 認知症患者の義歯診療ガイドライン2018 > 2018
■ エッセンス
条件を満たせば義歯安定剤の使用も考慮すること
■ 詳細
義歯不適合の認知症の患者さんにおいて、諸般の事情でリラインや義歯新製が困難な場合の一助として義歯安定剤の使用を考慮に入れるべきですが注意も必要。
ただし義歯安定剤は口腔ケアにおいて完全に取り除く必要があり、口腔内に残留し続けると患者さんの健康被害(亜鉛含有製品の場合など)につながる可能性があります。そのため、義歯安定剤の使用には、介助者による日常的な口腔ケア管理が可能であること、定期的に歯科医師のフォローが可能であることが条件として挙げられます。
臨床的には、義歯安定剤をつけすぎないよう介助者に指導(効果がある最低量を指導)することが非常に重要です。
とても弱い弱く推奨