抗真菌成分:ヒノキチオール について
リフレケアには、ヒノキチオールという「抗菌」「抗真菌」作用のある成分が含まれており、これがカンジダ菌の増殖抑制や口腔内環境の保全維持に役立っていると考えられています。
ヒノキチオールは、ヒバや台湾ヒノキから抽出される成分で、歯科においては先生方がご存じの通り歯周疾患治療薬「ヒノポロン」で古くから知られている成分であり、その安全性も高く評価されています。
ヒノキチオールの抗真菌性
ヒノキチオールには実験的高い抗真菌作用を有することが証明され、その報告もなされており、1分以上の接触で、約60%のカンジダ菌を死滅させることができることが証明されています。
次に、ヒノキチオールを配合した試料にカンジダ菌を共生させた場合のカンジダ菌の生存率では、時間経過とともにカンジダ菌の生存率は低下(生菌数は減少)しています。
参考:佐藤則文 他:ヒノキチオールを配合した口腔ケア用品の抗菌作用. デンタルダイヤモンド 33(4):164-168, 2008
だからカンジダ予防にヒノキチオールが期待される
in vitroの実験系の結果ではありますが、ヒノキチオールを活用した口腔カンジダ症の再発予防に対する一つの根拠になっています。
効果の高い抗真菌薬はその副作用の問題や併用禁忌薬の問題から長期間の服用はできれば避けたいのが実情なので、中等度以上の口腔カンジダ症を発症した患者さんに対しては、一定期間の抗真菌薬を投与したのち、リフレケア(ヒノキチオール含有)を継続して使用されることが望ましいと考えられます。