病型におけるカンジダ菌数を比べてみました
偽膜性カンジダ症は菌数が多すぎて数えられないため、
・紅斑性カンジダ症
・カンジダ関連舌痛
・健常人
の3 群で、鏡検における菌体数(左) と培養における生菌数(右)の違いをみました。
どちらにおいても紅斑性カンジダ症はある程度の菌数が検出され、カンジダ関連舌痛はこれよりやや少なく、健常人ではほぼ検出されません。
推測できること
先にお話しした通り、カンジダ関連舌痛は「なんとなく舌が痛い」という軽度の自覚症状ぐらいしかなく視診では診断が困難です。そのため、「口腔カンジダ症」として治療するためには、鏡検や培養による確定診断が必要となるわけです。
歯科医院、患者さん両者にとって、紹介状を携えて病院歯科に検査に行くことは少し面倒と感じるかもしれません。
しかし上記データによると、もし「舌痛」を訴える患者さんはカンジダ菌が関与していることがあるので、少し面倒でも「ちょっとこの舌痛怪しいな…」と感じられた際には、きちんと確定診断まで行うことが大切だといえるのではないでしょうか?
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