■ 目的
・TMD
・ブラキシズム
・クレンチング等 による咀嚼筋痛の緩和
この施術では、咀嚼筋群へアプローチできます。
左側全体を施術した後、右側全体、とすることで施術効果を体験しやすいです
■ 全体の流れ
まずは、どういう施術を行うか全体の流れを示しますね。
1:顎下部→下唇ピクピク
2:頬骨弓下の翼状筋窩・下顎切痕
当てながら5回開閉口
3:TMJ
当てながら5回開閉口
4:咬筋
当てながら5回開閉口
5:側頭筋
当てながら5回開閉口
■ モードと施術時間
セルキュアモード【赤】
10分程度
■ 復習:顎運動と筋の関係
閉口運動: 咬筋・側頭筋・内側翼突筋
← 咀嚼筋痛 を起こしやすい
拡大する
開口運動: 外側翼突筋・舌骨上筋群
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側方運動: 側頭筋・外側翼突筋
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■ 施術前 準備
1:コットンをバンドで固定
2:専用ローションと精製水でコットンを湿潤
3:電源を入れ、赤モードに設定
■ ボリューム調整
4:ボリューム調整
顎下にグッと当ててボリューム調整
電気が苦手な方でも無理なく調整できる場所
痛みを感じる一歩手前の出力に調整
拡大する
強めの出力でグッと筋に押し当てるように施術したほうが効果的
皮膚を撫ぜるように当てるより、グッと筋肉に押し当てるようにした方が皮膚への刺激は少ないです
■ 首・肩もつらい場合…
術前の問診で、首や肩にも違和感を感じられている場合は、胸鎖乳突筋のリリースを先に行った方が効果的
耳の後ろの乳様突起から耳下腺を通って鎖骨の内側端にかけてをゆっくり往復させる
5往復行う
終わったら反対側を施術
コリが酷く刺激が伝わりにくいときは、もう5往復追加
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■ 顎下部をリリース
5:舌骨上筋群・内側翼突筋停止部(下顎骨後部内面)に当てる
顎下部の窪みにしっかり当て込むことがポイント
オトガイ部から乳様突起まで滑らせるようにゆっくり動かす。
言い換えるとフェースラインを下から上へとグッと持ち上げながら滑らせるように。
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筋が緩和→下唇が引っ張られるように動く。
下唇がピクピク動くまで繰返し施術。
滑りが悪い、コットンが破ける場合は、充分 専用ローションでコットンを湿潤させること
滑りが悪くなったら、精製水を加えることで滑りが回復
■ 翼状筋窩・下顎切痕へアプローチ
6:外側翼突筋停止部(下顎骨関節突起の翼状筋窩)に当てる
下顎切痕の窪み(図の黄色で囲った部分)にしっかり当て込みながら、ゆっくり・大きく5回 開閉口。
拡大する
顎運動時に負荷を感じると、適切に当てられてます
外側翼突筋にアプローチできていると、開口時、顎が当てているのと反対側に変位しながら開口します
■ 顎関節(TMJ)をリリース
7:顎関節に当てる
TMJの位置は、耳孔前方を軽く押さえながら開閉口してもらうとわかりやすい。
TMJにしっかり当て込みながら、ゆっくり・大きく5回 開閉口。
TMJ周囲にある外側靭帯や副靱帯をほぐすイメージで当てましょう
■咬筋・側頭筋をリリース
ここでは基本的な施術を示しますが、
咬筋・側頭筋は咀嚼筋痛が出やすいので、主訴・診査をもとに違和感のある部位をほぐすイメージで当てる場所を調整しましょう。
8:咬筋に当てる
顎角部の咬合時に盛り上がる部分、ここが咬筋。
ここにしっかりと当て込みながら、ゆっくり・大きく5回 開閉口。
8:側頭筋に当てる
こめかみにしっかりと当て込みながら、ゆっくり・大きく5回 開閉口。
拡大する
顎運動時に負荷を感じると、適切に当てられています
必要に応じてボリューム(出力)は調整しましょう
側頭筋にアプローチするときは、頭皮用アタッチメントの使用も効果的です。
以上でおおよそ10分程度の施術となります。
全体の流れのおさらい
1:顎下部→下唇ピクピク
2:頬骨弓下の翼状筋窩・下顎切痕
当てながら5回開閉口
3:TMJ
当てながら5回開閉口
4:咬筋
当てながら5回開閉口
5:側頭筋
当てながら5回開閉口
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