【クリンプロ™ ホワイトバーニッシュ Fの 使用感について】
TEAM東京 ノブレストラティブデンタルオフィス 北原 信也
■ クリンプロ™ ホワイトバーニッシュ F の特徴
今回新しい製品として販売される3M社のクリンプロ™ ホワイトバーニッシュ Fについてレポートする。
歯科用バーニッシュはロジンやフッ化ナトリウムなどを組成とし、くさび状欠損や根面が露出することによる知覚過敏症状に対して、象牙細管を機械的に封鎖し、さらにフッ素イオンを放出することで、う蝕の予防を補助する材料として長きにわたり臨床の場面で活躍してきた知覚過敏抑制材の一つである。
■ 従来のバーニッシュとの違い
従来商品との違いについて、まずは最近では大変ありがたい1回毎に使い切りパックになっていること。また従来品では味が悪いために、すぐにうがいをしたいと申し出る患者もいたが、本製品は塗布後できるだけ洗口しないようにして、その後24時間のフッ素徐放されるが、3つの味が選択できて、特に小児や味覚の敏感な方にもお勧めしやすくなったということが挙げられる。
一方で操作性については付属のブラシが大きいため、大きな面に塗布するのであれば良いが、小窩裂孔などへの塗布になると塗布しずらく、周りにべたっとついてしまったりと若干操作しにくい場面もある。このような場合はもっと小さなマイクロブラシを使用したり、短針の先に取り塗布するなどすると良いと考える。
■ 総評:患者さんのご意見など
今回の総評として、操作性の工夫は術者側でコントロールができるが、何よりも患者本人が嫌がるものであってはお勧めできるものではない。
この製品を使用した患者たちからはフレーバーが良いので、フッ素塗布などではいつもすぐにうがいしたくなっていたものが、長い時間うがいせずに過ごせたということで、患者評価が高かったことは大変喜ばしいと考える。
【う蝕再考】コンテンツがまとまったPDF版レポート
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