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2021年01月12日開催
岸本歯科、米国歯周病ボード認定専門医 岸本 隆明先生
近年日本では、平均寿命と健康寿命の間に約10年の差が存在しており、疾患構造に大幅な変化があります。そのため治療・病院主体の医療からQOLを優先させた地域に密着した予防医療が求められるようになってきています。このような背景を踏まえ、全身QOLを基軸に我々の歯科医療がどの程度貢献できるか、一緒に考えていきましょう。
大切なことは、一人の糖尿病患者さんのQOL維持・向上をどのように達成するかということです。その方法の一つとして、医科歯科連携の効果が示されています。ここでは日米の糖尿病学会の指針を示しながら、我々が糖尿病に対して受け持つべきポイントを学んでいきましょう。米国糖尿病学会では、「糖尿病治療のスタンダード2020」に記載されている初期糖尿病治療マネージメントにおける他科への連携において、「歯科での包括的口腔内診査と歯周検査」が挙げられています。また2019年に日本糖尿病学会の「糖尿病治療の目標と指標2019」で
糖尿病治療における医科歯科連携において重要なこととして、歯科医師が糖尿病に関する知識を身に着けること、が挙げられます。ここでは、歯科医師が押さえておくべき糖尿病の知識について学べます。またこれを機会に、前糖尿病についても意識できるようになりましょう!
歯周治療が糖尿病に与える影響・糖尿病の合併症・合併症と歯周炎の関連性について学びましょう。糖尿病治療の質を向上させるためには、症状が出てから対応するのではなく、先を見越す治療が重要となります。そのような観点からも、前糖尿病への医科歯科連携アプローチは非常に価値があると考えます。
医科歯科連携を円滑にするためには、我々歯科医師が疾患を知ることが必要です。ここでは骨粗鬆症について歯科医師が知るべきこと、また当疾患と歯周病の関係について学びましょう。また連携するためには、MRONJについても理解を深める必要がありますので、さらっと復習致しましょう。
歯周炎と骨粗鬆症は関連があると報告されています。歯科で一般的なパノラマエックス線写真による骨粗鬆症のスクリーニングの可能性が指摘されており、骨粗鬆症のスクリーニングテストの一環として非常に価値があると考えられます。共通のコンセプトのもと、双方向の有機的な医科歯科連携が不可欠だと感じています。
今回は、糖尿病・骨粗鬆症と歯周病の関係を学んで頂きました。我々が継続的な持続可能な地域に根差した歯科医療を提供していくためには、患者さんの教育・医科医師の教育が非常に重要です。患者さんの全身QOL向上のため、我々歯科医師が持つべき視点を一緒に考えてみましょう。
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