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2021年02月09日開催
岸本歯科、米国歯周病ボード認定専門医 岸本 隆明先生
歯周治療において、メインテナンスは最も長い時間をかける処置であり、歯周治療の予後に関与する重要な要素です。また抜歯理由の約42%は歯周病由来。歯周炎の新分類を活用し、個人に合ったリスク評価を行い、適切なメインテナンスを行うことが大切です。
Axelssonらの報告によると、患者個人の必要に沿ったメインテナンスを行うことで長期間歯を保存することは可能です。では、歯周炎のリスクはどの様に評価していくのでしょうか?ここでは、リスク管理ツールである【PRA】をご紹介すると共に、関連文献をご紹介致します。
歯周病治療のレジェンド シャルフォーン先生による【歯周病 メインテナンス】の基本的な考え方をご紹介すると共に、高血圧や既往歴等全身状態のチェックに関するポイントをお伝えします。
歯周炎治療における口腔内検診の一つではありますが、初診時に行うべき検査だともいえます。ぜひ診療の流れに組み込まれることをオススメします。
歯周炎の再発は、2、3mmのポケットもしくはアタッチメントロスが進行することと定義されます。Halazonetisらによると、「初診時ポケットが6mm以上の部位、下顎より上顎、前歯や小臼歯よりも大臼歯部」が再発リスクが高いと報告されています。また、2020年に発表されたヨーロッパ歯周病治療のガイドラインで【歯を喪失するリスクファクター】として「ポケット6mm以上の部位があること、BOPが30%以上であること」が指摘されています。さらに、Matulieneらによると、【歯周炎進行のリスクファクター】として「
Leeらによると、SPT中にコンプライアンスの高い患者さんは歯を喪失するリスクが低いと報告されており、歯周治療においてコンプライアンスは非常に重要であるといえます。ただ一方で、各国の一般市民における歯周病に関する知識には大きなギャップが認められており、今後さらなる患者教育、啓蒙が重要だと思われます。
歯周炎メインテナンスで注意することのまとめを示します。予後の判定に影響を与える因子として、【患者によりコントロールされる因子】【歯周病治療に影響を与える因子】【コントロールできない因子】【全身疾患によって影響される因子】があります。これらを簡便にまとめ予後の判定基準になり得るのが2017新分類であるといえるでしょう。実際歯周炎のメインテナンスで行うことは多岐にわたります。「定期的に歯科医院に通ってよかった」といってくださる方が一人でも多く増えて頂けると幸いです。常に、我々は「正しいことをしているのか?」そ
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