概要
●Plasma R
Plasma Rは、口腔内に装着する前の補綴物のクリーニングおよびその性質の活性化をチェアサイドで行える機器です。
ここで使用される技術は、インプラントのクリーニングを行う大型処理装置と同様ですが、装置の大きさは歯科医院の診療室での設置ができるように考えられています。
権威ある学会雑誌に掲載された多数の論文によって効果が証明されているプラズマ処理は、天然歯やインプラント補綴物の表面処理により、軟組織と接触する素材との結合を活性化・最適化させることを可能にしています。
さらにインプラントアバットメントの場合には、アバットメントスクリューのスレッドの溝部分から汚染物を除去することで連結部の締め付け強度を高め、補綴スクリューの緩みを防止します。
●作業原理
技工所でのさまざまな工程中、補綴物の表面は、多様な原因から発生する汚染物を蓄積します。これらを適切に取り除かないと、インプラント連結部に汚染物質が侵入し、完全な封鎖ができなくなり、細菌を侵入させる原因となります。また、クラウン表面やアバットメントに汚染物質が残留した場合、軟組織との接合付着の妨げとなります。
Plasma R洗浄器に設計されている特殊な真空チャンバー内にて処理されるプラズマクリーニングは、アルゴンガスによりイオンに衝撃を与え、補綴物表面に付着している汚染物質を露出させ、同時に分解・気化させることでそれら残留していた汚れを取り除きます。
●使用目的
インプラントアバットメントの洗浄と活性化
補綴物(クラウン、ブリッジ、セラミック)の洗浄によるセメンテーション力の向上
セラミックとの接着力を向上させるための補綴物の洗浄とその素材の活性化
セラミックベニア(ニケイ酸リチウム、酸化ジルコニウム)の洗浄によるセメンテーション力の最適化