概要
上顎臼歯部で残存歯槽骨の高さが十分ではない症例があり、そのような場合には上顎洞挙上術により骨造成を行い、インプラントを埋入します。歯槽骨頂からのアプローチ法は、サイナスリフトの代わりとなる低侵襲な方法です。従来のオステオトームを用いたソケットリフトでは、槌打操作による患者への大きな負担が欠点でしたが、独自開発のドリルツールを採用した“SCA Kit” をご使用いただくことにより、シュナイダー膜に損傷を与えることなく、この方法を行うことができます。
“SCA Kit” は、皮質骨を貫通させる機能と同時に、上顎洞底を根尖方向に持ち上げ、そこにスペースを作るという機能も併せ持っています。この“SCA Kit” は多くの優れた利点があります。
1)独自開発の“S-reamer” により迅速なドリリングを行うことができます(通常800 ~ 1,200rpm)
2)オステオトームテクニックを必要とせず、よりシンプルで苦痛のない手術となります。
3)特別に開発されたドリルブレードとストッパーによりシュナイダー膜に損傷を与えることなく安全に手術を行うことができます。
医療機器承認番号
12B1X10014000001