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医科主治医との情報共有

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■ 【質問】


歯科的にハイジーンを改善して、医科の主治医と連携の上で歯科の治療(抜歯、歯周外科)を行う、とのことです。

具体的に、医科の主治医には、「どのようなことをお尋ねしたり」あるいは「歯科側のどのような内容を報告」したらよろしいでしょうか。



■ 【回答】


抜歯の際に休薬が問題となっていますが、現在のポジションペーパーでは休薬には科学的根拠がなく、原則的には休薬せずに抜歯することが求められており、世界的にも休薬の効果がないことが示されていますので、休薬はせずに抜歯を行ってください。

ただ、使用歴とほかの薬剤との組み合わせにより、いきなり薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)を発症するリスクが高くなりますのでご注意ください。特にステロイド製剤はハイリスクになります。この場合には、患者の全身状態が悪いはずですので、近くに大きな口腔外科があれば紹介をすることも考慮した方が良いかもしれません。



■ 【回答者】


黒嶋 伸一郎先生
長崎大学生命医科学域(歯学系)口腔インプラント学分野・准教授

黒嶋 伸一郎 先生について



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2020年05月11日

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